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エネファームとエコキュートの違いは?5つの角度から比較

エネファームとエコキュートの大きな違いとは? 

 

環境にやさしい給湯設備として「エネファーム」と「エコキュート」の名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

 

どちらも電気でお湯を沸かす給湯器で名前も似ていますが、仕組みや価格はまったく異なります。

 

この記事ではエネファームについてのカンタンな解説と、エコキュートと比較した結果をまとめています。

 

 

エネファームはガスを使って電気とお湯を作れるシステム東京ガス エネファーム

画像引用元:東京ガス : ガス機器・設備 / エネファーム (tokyo-gas.co.jp)

 

 

「エコファーム」とは天然ガスから採取した水素と空気中の酸素を反応させることで発電と給湯ができるシステムのことです。

 

正式には「電気家庭用燃料電池コージェネレーションシステム」と呼ばれていますが、通称エコファームと呼ばれています。

 

 

エネファームの主要メーカーは以下の3社です。

  • パナソニック
  • アイシン精機
  • 京セラ

 

ここからはエコファームの仕組みや特長をカンタンにまとめているので、概要を知りたい方はチェックしてみてください。

 

エネファームの仕組み

エネファーム パートナーズ

画像引用元:エネファームって?|エネファーム パートナーズ (gas.or.jp)

 

エネファームは燃料電池の化学反応によって、水素と酸素から電気を発生させます。

 

そして電気が発生するときの熱を利用して水を加熱するので、火を使わずにお湯をつくることが可能です。

 

天然ガスが供給され続けるかぎり発電が可能なので、停電時専用コンセント(自立運転専用コンセントを設置しておくと停電時にエネファームで作った電気を使うことができます。

 

 

エネファームの特長

  • 天然ガスから採取した水素と空気中の酸素を反応させることで電気を作り出す
  • エネファームで発電した電力を利用して火を使わずにお湯を沸かす
  • ガスの供給あればいつまでも発電ができる

 

エネファームは天然ガス(水素)と空気(酸素)があれば電気を作ることが可能です。

 

お湯を沸かすときも発電した電気をそのまま使うので、二酸化炭素などの温室効果ガスを大幅に削減できるとして注目されています。

 

またエネファーム専用のガスプランもあるので、組み合わせてよりお得に発電と給湯システムを使いましょう。

 

 

エネファームとエコキュートの違いとは?

エネファームとエコキュートの違いとは?

 

ここまでエネファームの仕組みや特長を解説してきました。

 

環境にやさしく画期的なシステムであるエネファームですが、給湯器として導入するには少々難点があります。

 

ここからは同じく電気でお湯を沸かす給湯器『エコキュート』と比較した結果をまとめているので、設置検討中の方はぜひチェックしてみてください。

 

 

価格で比較

エネファーム

エコキュート

 

(設置工事費を含めて)
約200円前後

給湯専用タイプ

約14.5~36.3万円

オートタイプ

約16.1~28.9万円

フルオートタイプ

約17~100万円

※参照:【価格.com】エコジョーズ | 通販・価格比較・製品情報 (kakaku.com)
【価格.com】エコキュート | 通販・価格比較・製品情報 (kakaku.com)

※2021年8月時点の価格

 

エネファームとエコキュートの価格の差は歴然としています。

 

エコキュートが本体価格と工事費用をあわせて約40~50万円ほどで収まることが多いのに対し、エネファームはその4倍以上の初期費用が必要です。

 

効率が良く環境にもやさしいシステムではありますが、導入するのに200万円前後もかかるとなると毎月の光熱費が下がったとしても回収しきれない可能性が高いでしょう。

 

 

貯湯タンク容量で比較

エネファーム

エコキュート

パナソニック製

100~147L

~300L未満

1~2人家族むけ

アイシン精機製

25L

300~370L未満

2~3人家族向け

京セラ製

20L

370~460L未満

3~5人家族向け

 

 

460~550L未満

4~7人家族向け

 

 

550L以上

7~8人家族向け

※参照:東京ガス : ガス機器・設備 / エネファーム (tokyo-gas.co.jp)【価格.com】エコキュート | 通販・価格比較・製品情報 (kakaku.com)

 

エネファームとエコキュートは、どちらもお湯を貯めておくための貯湯タンクがついているのが共通点です。

 

タンク内に貯められたお湯は普段の生活での使用に加え、災害などで断水状態になったときの生活用水にもなり得ます。

 

ただし2商品間のタンク容量には大きな差があるので、もしもの時の備えとするならエコキュート一択ではないでしょうか。

 

 

耐用年数(寿命)で比較

エネファーム

エコキュート

約20年(10年程度で壊れる場合あり)

約10~15年

 

エネファームの耐用年数は20年と言われていますが、メーカーの保証期間は10年なので設置から11年目以降はいつ壊れてもおかしくありません。

 

同様にエコキュートの耐用年数も約10年とされています。

 

とはいえ初期費用を考えると、エコキュートの方が圧倒的にコストパフォーマンスが高い状況です。

 

 

デメリットで比較

エネファーム

エコキュート

初期費用が高い(約200万円程度)

・作った電気は売却できない

・ある程度のスペースが必要

・お湯は直接飲用に適さない

・20年後には買い替えが必須

・40㏈ほどの騒音

・初期費用が高め(約40~50万円)

・お湯切れをすることがある

・ある程度のスペースが必要

・お湯は直接飲用に適さない

・停電時には使用できない

・40㏈ほどの騒音と20Hz以下の超低周波

 

2商品とも使用上の注意点がいくつかあります。

 

エネファームの最大のデメリットは初期費用が高額なこと、エコキュートはヒートポンプから20Hz以下の超低周波音が出ることです。

 

ちなみに2商品に共通する40㏈の騒音レベルは図書館程度で、20Hz以下の超低周波音は通常人の耳では聴き取れませんが人によっては不快に感じることもあります。

 

 

メリットで比較

エネファーム

エコキュート

・発電するから電気代が節約できる

・空気を汚さないから環境にやさしい

・停電時の電源としても活用できる

 

・電気料金の安い夜間にお湯を沸かすため節電できる

・種類が豊富で家庭にあった機能・サイズを選びやすい

・空気を汚さないから環境にやさしい

・災害時に貯湯タンクの中身を生活用水として使える

 

2商品の最大のメリットは、災害時の生活を支える資源になることです。

 

エネファームは停電時の電源として、エコキュートは断水時の生活用水として活用できます。

 

日本では地震・台風などの災害がいつ襲ってくるかわからないので、万が一に備えるという点では2商品とも心強い設備になるでしょう。

 

 

まとめ

 

この記事ではエネファームとエコキュートの違いを解説してきました。

 

それぞれ長所と短所があるものの、初期費用のことを考えるとエコキュートを選ぶのが無難と言えます。

 

「環境にやさしいエネルギーを使いたい」

「災害時のために備えておきたい」

そんな方はぜひ1度エコキュートの設置を検討してみてはいかがでしょうか。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

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