今すぐ試したい!エコキュートの水圧が弱い原因と解決策【プロが徹底解説】
「エコキュートを導入してから、なんだかシャワーの水圧が弱くなった気がする…」
「家族がキッチンとシャワーを同時にお湯を使うと、途端に勢いがなくなって困る…」
「2階の浴室だと、さらに水圧が弱い…」
そんなお悩みをお持ちではありませんか? エコキュートは、その高い省エネ性能から今や多くのご家庭で導入されていますが、こうした「水圧」に関するお悩みは、実は非常によくお寄せいただくご相談の一つです。
快適なバスタイムは、一日の疲れを癒やす大切なリラックスタイム。それなのに、シャワーの水圧が弱いと、泡がなかなか流れなかったり、温まりにくかったりと、なんだかスッキリしませんよね。
なぜ、エコキュートはガス給湯器などと比べて水圧が弱くなりやすいのでしょうか?
ご安心ください。水圧が弱くなる原因は一つではありません。そして、その原因に応じた解決策が必ずあります。ご家庭で簡単に試せる対策から、プロによる点検、そして最も快適なバスタイムを実現する根本的な解決方法まで、いくつかのステップがあります。
この記事では、長年エコキュートの販売・設置・修理に携わってきた給湯器のプロである私たち「株式会社USサービス」が、エコキュートの水圧が弱くなる主な原因と、今すぐ試せる対策、そして根本的な解決策まで、分かりやすく徹底解説します。
なぜ?エコキュートの水圧が弱くなる4つの主な原因
対策を講じる前に、まずは「なぜエコキュートの水圧が弱くなりやすいのか」という根本的な原因を知っておくことが大切です。
原因1:エコキュートの「貯湯式」という仕組み(減圧弁)
これが、エコキュートの水圧が弱くなりがちな最大の理由です。
ガス給湯器の多くは「水道直圧式」と呼ばれ、水道管を通ってきた水を、使う瞬間にバーナーで加熱して直接給湯します。そのため、水道管が持つ元の水圧(地域によりますが約500kPa前後)に近い、強い水圧でお湯を使うことができます。
一方、エコキュートは「貯湯式」です。
ヒートポンプユニットで作ったお湯を、一度「貯湯タンク」に貯め、そこから各蛇口に給湯します。この貯湯タンクは、水道水が持つ高い圧力をそのまま受けると破損してしまう恐れがあるため、タンクの手前に「減圧弁」という部品が必ず設置されています。
この減圧弁が、水道水の圧力を意図的に下げる役割を果たしているのです。
- 水道直圧式(ガス給湯器など):約500kPa
- エコキュート(標準タイプ):約170kPa~190kPa
このように、エコキュートは仕組み上、ガス給湯器の半分以下の圧力に減圧されているため、どうしても「水圧が弱い」と感じやすくなるのです。
原因2:配管やフィルターの汚れ・詰まり
長年エコキュートを使用していると、水の通り道が狭くなり、水圧が低下することがあります。
主な詰まりポイントは以下の3箇所です。
- エコキュート本体の「給水口フィルター(ストレーナー)」
水道水には、目に見えない細かなゴミや、配管内のサビなどが含まれていることがあります。これらがエコキュートのタンクに入る手前のフィルターに蓄積し、目詰まりを起こします。 - 蛇口やシャワーヘッドのフィルター
シャワーヘッドの穴や、蛇口の先端にもフィルターが設置されています。ここに水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が固着(水垢)して、水の出口を塞いでしまうことがあります。 - 給湯配管の内部
特に古い住宅の場合、給湯配管(お湯が通る管)の内部にサビや水垢が蓄積し、配管自体が狭くなっているケースもあります。
原因3:給湯器本体の経年劣化
エコキュートも精密な電化製品であり、残念ながら寿命があります。一般的に、その寿命は10年~15年と言われています。
使用年数が長くなると、内部の部品が経年劣化を起こします。特に水圧に関連する「減圧弁」や、タンク内の圧力を調整する「安全弁」などが正常に機能しなくなると、水圧をうまくコントロールできず、結果として水圧低下につながるケースがあります。
「以前は特に問題なかったのに、ここ最近になって急に弱くなった」という場合は、こうした部品の劣化や故障も疑われます。
原因4:家族構成の変化や使用状況の変化
「故障ではないけれど、水圧が気になるようになった」というケースもあります。
例えば、
- 家族が増えた(お子様が大きくなった)
- 二世帯住宅になった
- 生活スタイルの変化で、お湯を使う時間帯が重なるようになった
このように、以前よりも「キッチンとシャワー」「洗面所とシャワー」といった「お湯の同時使用」の機会が増えると、限られた給湯能力を分散させることになるため、一台あたりの水圧が弱くなり、ストレスを感じやすくなることがあります。
まずは試して!エコキュートの水圧対策【セルフチェック編】
原因がわかったところで、まずはご自宅で簡単に試せるセルフチェックと対策をご紹介します。費用もかからず、すぐに試せるものばかりですので、ぜひご確認ください。
対策1:止水栓(元栓)が全開になっているか確認する
非常に単純ですが、意外と見落としがちなポイントです。
水道の元栓(水道メーターの横にあることが多い)や、エコキュート本体の給水配管につながっている「止水栓」が、何かの拍子で全開になっていない(少し閉まっている)場合があります。
以前に水道工事や点検を行った後などに、栓が完全に戻されていないと、家全体やエコキュートに入る水の勢いが弱くなり、水圧低下につながります。各止水栓が「全開」(反時計回りに回し切った状態)になっているか確認してみましょう。
対策2:エコキュート本体の「給水口フィルター」を掃除する
原因2で挙げた「給水口フィルター(ストレーナー)」の掃除は、ご自身でも可能なメンテナンスの一つです。
<簡単な掃除手順>
- エコキュート本体の給水配管にある止水栓を閉めます。
- タンク下部のカバーを外し、給水口フィルター(場所は取扱説明書で要確認)を取り外します。
- フィルターに付着したゴミや水垢を、古い歯ブラシなどで優しくこすり落とします。
- フィルターを元に戻し、止水栓を開けて水漏れがないか確認します。
※注意:エコキュートの機種によってフィルターの位置や外し方が異なります。必ずお使いの機種の取扱説明書をご確認ください。ご不安な場合や、固くて外れない場合は、無理をせず専門業者にご相談ください。
対策3:シャワーヘッドや蛇口のフィルターを掃除する
シャワーヘッドも簡単に掃除できます。シャワーヘッドの散水板(お湯が出る穴の開いた板)や、蛇口の先端部分を取り外し、フィルターに詰まった水垢やゴミを歯ブラシなどで除去してください。
水垢が固まって取れにくい場合は、クエン酸を溶かしたぬるま湯にしばらく浸けておくと、汚れが落ちやすくなります。
効果が出やすい!エコキュートの水圧対策【アイテム・工事編】
セルフチェックで改善しない場合、もう少し踏み込んだ対策が必要です。
対策4:低水圧用シャワーヘッドに交換する
最も手軽で、交換したその日から効果を感じやすいのが「低水圧用シャワーヘッド」への交換です。
ホームセンターや家電量販店、インターネットなどで、数千円から購入可能です。
<低水圧用シャワーヘッドの仕組み>
なぜ水圧が強く感じるかというと、
- 散水板の穴を、通常より小さくする
- 穴の数を減らす
ことで、水道ホースの先をつまんだ時のように、水の勢いを増しているのです。
<選び方のポイント>
- 節水効果: 少ない水量で勢いを出すため、節水効果も兼ね備えたモデルが多いです。
- 手元ストップ機能: 手元のボタンで一時的にお湯を止められると、さらに節水につながります。
- 水流切り替え: マッサージ水流など、水流の種類を変えられるとバスタイムがより快適になります。
ただし、これはあくまで「水圧が強く感じる」ようにする対策であり、エコキュートから送り出される「お湯の量(湯量)」自体が増えるわけではない点には注意が必要です。
対策5:加圧ポンプ(給湯加圧ポンプ)を導入する
既存のエコキュートはそのまま使い続けたいが、どうしても水圧を上げたい、という場合に「加圧ポンプ」を設置する方法があります。
これは、エコキュートの給湯配管の途中に、文字通り圧力を加えるポンプを取り付ける工事です。
- メリット: エコキュート本体を買い替えずに水圧をアップできる。
- デメリット:
- 設置費用(数万円~)がかかる。
- ポンプの作動音が発生する場合がある。
- エコキュート本体や既存の配管に負担がかかり、水漏れや故障のリスクが高まる可能性がある。
- ポンプ本体の寿命やメンテナンスも考慮する必要がある。
手軽そうに見えますが、上記のようなデメリットもあるため、特に10年近く使用しているエコキュートへの設置は、あまり推奨できないケースもあります。
対策6:【根本解決】高圧タイプのエコキュートに交換する
「シャワーヘッドを変えても、まだ満足できない…」
「2階や3階でも、パワフルなシャワーを浴びたい!」
「もう10年以上使っているし、この際根本的に解決したい」
そんなご家庭に、私たちプロが最もおすすめしたい根本的な解決策が、「高圧タイプ」のエコキュートへの買い替えです。
前述の通り、標準タイプのエコキュートの水圧は約170kPa~190kPa程度です。
それに対し、「高圧タイプ」は、減圧弁の設定が約280kPa~330kPaと、標準タイプの約1.5倍以上のパワーを持っています。
(※メーカーや機種により数値は異なります)
さらに上位モデルとして、パナソニックの「ウルトラ高圧(約325kPa)」や、ダイキンの「パワフル高圧(約330kPa)」、日立の「ナイアガラタフネス(水道直圧式併用)」など、各メーカーが水圧にこだわったモデルをラインナップしています。
<高圧タイプに入れ替える最大のメリット>
- シャワーの勢いが別次元にアップ!
- キッチンとシャワーの同時使用でも水圧が安定しやすい
- 2階や3階への給湯もパワフルに
- お風呂のお湯はり時間も短縮される
特に、現在お使いのエコキュートが寿命(10年~15年)を迎えている、または迎えそうなご家庭にとっては、これ以上ないベストな選択肢と言えます。
なぜなら、水圧の問題を根本的に解決できるだけでなく、最新の機種に入れ替えることで、
- ヒートポンプの効率が向上し、省エネ性能がアップ(電気代のさらなる節約)
- 菌の増殖を抑える除菌機能(パナソニック「キレイキープコート」、ダイキン「おゆぴかUV」など)
- スマホ連携など、最新の便利機能
といった、多くの恩恵を同時に受けることができる「一石二鳥」の解決策だからです。
それでも改善しない…そんな時は「株式会社USサービス」にご相談ください!
「セルフチェックを全部試したけど、水圧が弱いまま…」
「うちの配管が詰まっているのか、本体が故障しているのか、原因を調べてほしい」
「高圧タイプに買い替えたいけど、どのメーカーが我が家に合っているか分からない」
「見積もりが欲しい!」
そんな時は、どんな些細なことでも、私たち「株式会社USサービス」にお任せください!
水圧が改善しない原因が、ご家庭では難しい「配管内部の深刻な詰まり」や「減圧弁・安全弁の故障」である可能性も十分に考えられます。
株式会社USサービスは、エコキュートの販売・設置工事から、修理・点検まで、給湯器に関するお悩みをワンストップで解決するプロフェッショナル集団です。
<USサービスが選ばれる理由>
- 香川県全域対応の地域密着店
高松市に拠点を置き、香川県全域(高松市、丸亀市、坂出市、三豊市など)を知り尽くしたスタッフが、迅速かつ丁寧にご対応します。 - 全メーカー取り扱い可能
パナソニック、ダイキン、三菱、日立、東芝、コロナ…全てのメーカーの特性を熟知したスタッフが、お客様のご家庭に最適な一台をご提案します。 - 販売から設置・アフターフォローまでワンストップ
自社施工による責任ある工事と、設置後の万全なアフターフォロー体制で、長く安心してお使いいただけます。 - 無料相談・無料見積もり
「ちょっと相談だけ」「まずは金額を知りたい」という場合でも大歓迎です。経験豊富なスタッフが、お客様のストレスの原因を突き止め、最適な解決策をご提示します。
<ご相談から解決までの流れ(例)>
- お電話・LINE・メールフォームから無料相談
(現在の状況、お使いの機種、お困りごとをお聞かせください) - 現地調査・お見積もり(無料)
(ご自宅に伺い、設置状況や配管、水圧をチェックします) - 最適なプランのご提案
(修理、配管洗浄、高圧タイプへの交換など、最適なプランをご説明します) - ご契約・工事日の決定
- 丁寧・迅速な設置工事
- アフターフォロー
水圧のストレスは、我慢していても解決しません。ぜひ一度、プロの目線で点検させてください。
まとめ
エコキュートの水圧が弱いと感じる原因は、
- エコキュートの「貯湯式(減圧弁)」という仕組み
- フィルターや配管の「詰まり」
- 本体の「経年劣化」
- お湯の「同時使用」の増加
など、様々です。
まずはご自身で「止水栓の確認」「フィルター掃除」「低水圧用シャワーヘッドへの交換」を試してみてください。
そして、もし10年以上同じエコキュートをお使いの場合や、セルフチェックでも満足な水圧が得られない場合は、快適なバスタイムと高い省エネ性能を両立できる「高圧タイプ」への買い替えが、最も満足度の高い根本的な解決策となります。
皆様の毎日のお風呂時間が、より快適でリラックスできるものになりますよう、株式会社USサービスが全力でサポートいたします!お気軽にご相談ください。


