エコキュート リモコン つかない お湯は出る
突然エコキュートのリモコンが真っ暗になり、ボタンを押しても反応しない。そんな状況になると、「もしかして壊れた!?」「今日はお風呂に入れないの!?」と焦ってしまいますよね。
でも、まずは深呼吸してください。蛇口をひねって「お湯が出る」のであれば、一番最悪の事態は免れています。
この記事では、現在パニックになっている方に向けて、「なぜお湯は出るのにリモコンがつかないのか」「今すぐ自分でできる復旧手順」「修理が必要な場合の費用や依頼先」を、専門用語を極力使わずにわかりやすく解説します。
焦らず、上から順番に確認していきましょう。
1. まずは安心して!「お湯が出る」なら本体は生きています
リモコンが真っ暗なのに、なぜかお湯は出る。これは不思議な現象に思えますが、エコキュートの仕組みを知れば納得できます。
エコキュートは、夜間に沸かしたお湯を大きな「貯湯タンク」に貯めておき、それを使うシステムです。つまり、タンクの中にはすでに沸き上がった熱いお湯がたっぷり残っている状態なのです。
リモコンはあくまで「温度の調整」や「お風呂のお湯はり」を指示するためのコントローラーに過ぎません。そのため、リモコンの電源が落ちてしまっても、タンクのバルブから直接お湯を出すこと(蛇口やシャワーからお湯を出すこと)は可能なのです。
「今日のお風呂は蛇口からお湯を貯めれば入れる」とわかれば、少し安心できたのではないでしょうか。落ち着いて、次のセルフチェックに進みましょう。
2. 業者を呼ぶ前に!自分でできる3つのセルフチェックと復旧手順
実は、一時的なエラーや勘違いでリモコンが消えているだけのケースも多々あります。業者を呼んで「出張費」を取られる前に、以下の3つを必ず確認してください。
① 台所とお風呂、両方のリモコンを確認する
エコキュートのリモコンは、通常「台所」と「お風呂」の2箇所にあります。
- 両方とも真っ暗な場合: 本体との通信エラー、または大元の電源トラブルの可能性が高いです。
- 片方だけ真っ暗な場合: 真っ暗になっている方のリモコン本体の故障、または壁の中の配線が断線している可能性が高いです。
② 「節電モード」になっていないか画面に触れてみる
メーカーによっては、一定時間操作しないと画面が自動的に消灯する「セーブモード(節電機能)」が搭載されています。
画面のどこか、あるいは「決定」や「メニュー」などのボタンを一度ポンと押してみてください。パッと画面が明るくなれば、故障ではなく正常な動作です。
③ 【重要】エコキュートのブレーカーをリセット(再起動)する
スマホやパソコンの調子が悪い時、再起動すると直ることがありますよね。エコキュートも同じです。一時的なシステムエラーであれば、ブレーカーを落として再起動するだけであっさり直ることが非常に多いです。
【ブレーカーのリセット手順】
- エコキュート専用のブレーカーを探す
- 家のブレーカーボックス(分電盤)を開け、「エコキュート」や「温水器」と書かれたスイッチを探します。外のタンクの横に専用の小さなブレーカーボックスが設置されている場合もあります。
- スイッチを「切(OFF)」にする
- 専用ブレーカーのスイッチをパチンと下に下げてOFFにします。
- 1〜2分ほど待つ
- 完全に放電させるため、少しだけ時間を置きます。
- スイッチを「入(ON)」に戻す
- 再びスイッチを上に上げてONにします。
- リモコンを確認する
- 台所やお風呂のリモコンが点灯し、現在時刻などが表示されれば復旧成功です!
3. それでも直らない!考えられる3つの原因
ブレーカーを再起動してもリモコンが真っ暗なままの場合、残念ながらどこかが故障している可能性が高いです。主な原因は以下の3つです。
原因A:リモコン本体の故障(寿命・水没)
お風呂用のリモコンに多いのがこれです。防水加工がされていますが、長年使っているとパッキンが劣化し、内部に湿気や水が入り込んでショートしてしまうことがあります。また、単純な電子基板の寿命(通常10年程度)であることも多いです。
原因B:リモコンと本体をつなぐ「配線」の断線
リモコンから屋外のエコキュート本体までは、壁の中や床下をケーブルが通っています。このケーブルが経年劣化で断線したり、ネズミなどの害獣に噛み切られたりすると、リモコンに電気がいかず真っ暗になります。
原因C:エコキュート本体の「基板」の故障
屋外にあるエコキュート本体の頭脳とも言える「制御基板」が故障しているケースです。落雷、台風による浸水、あるいは経年劣化によって基板がショートすると、リモコンへの電力供給もストップしてしまいます。
4. リモコンが直るまでの間、お湯はどうやって使う?注意点は?
修理業者が来るまでの間も、タンクにお湯が残っている限りはシャワーや蛇口からお湯を出すことができます。ただし、絶対に注意してほしいことが一つあります。
それは、「いきなり熱湯が出る可能性がある」ということです。
リモコンが使えないと、温度調整機能が働きません。タンクの中には約60度〜90度の熱湯が入っています。通常はリモコンで設定した温度(40度など)になるよう自動で水と混ざって出てきますが、リモコンが死んでいると、蛇口のレバーの調整次第で熱湯がそのまま出てくる危険があります。
【応急処置としてお湯を使う際のルール】
- 必ず「水」から先に出す
- 少しずつお湯側のレバーを回し、手で温度を確かめながら調整する
- 自動お湯はり機能は使えないので、蛇口から直接浴槽にお湯を貯める(お湯があふれないように見張っておく必要があります)
お湯が出るからといって油断せず、火傷には細心の注意を払ってください。
5. 修理にかかる費用相場と、依頼先の選び方
自力で直せないと判断したら、業者に連絡しましょう。修理箇所によって費用は大きく変わります。
|
故障の原因 |
修理・交換の費用相場 |
作業時間の目安 |
|
リモコン本体の交換 |
約20,000円 〜 40,000円 |
1〜2時間程度 |
|
配線の修理・引き直し |
約10,000円 〜 30,000円 |
1〜3時間程度 |
|
本体の制御基板の交換 |
約30,000円 〜 60,000円 |
1〜2時間程度 |
※上記は目安です。出張費や深夜休日の割増料金が加算される場合があります。
どこに修理を頼めばいい?
焦っていると「水回りのトラブル即日対応!」といったマグネット広告やネットの格安業者に電話したくなりますが、悪徳業者による高額請求トラブルも報告されているため注意が必要です。以下の順序で連絡することをおすすめします。
- 家を建てたハウスメーカー、またはエコキュートを設置した業者
- 保証期間内であれば、無償で修理してもらえる可能性があります。まずは保証書を確認しましょう。
- メーカーのカスタマーサポート
- パナソニック、三菱、日立、ダイキンなど、お使いのメーカーの修理受付窓口に直接電話します。対応が確実で、ぼったくりの心配がありません。
- 地元の信頼できる電気屋さん・設備業者
- メーカー修理は予約が混み合っていて数日待たされることがあります。お急ぎの場合は、地元で長く営業している電気店や水道局指定工事店に相談すると、早く来てくれることがあります。
6. エコキュートを10年以上使っているなら「買い替え」も視野に
もし、お使いのエコキュートが設置から10年以上経過している場合は、少し立ち止まって考えてみてください。
リモコンだけを3万円かけて直したとしても、数ヶ月後に今度は「お湯を沸かすコンプレッサー」や「タンク本体」が壊れる可能性が非常に高いです。エコキュートの寿命は一般的に10年〜15年と言われています。
古い機種は部品の製造が終了しており、そもそも修理できないケースもあります。10年以上お使いで今回のトラブルが起きた場合は、修理業者に「本体の寿命はどうか」「今修理しても無駄にならないか」を率直に相談し、本体ごとの買い替え(交換)も選択肢に入れておきましょう。
最新のエコキュートは省エネ性能が格段に上がっているため、長い目で見れば毎月の電気代が安くなり、結果的にお得になることも多いです。
まとめ:焦らずにまずはブレーカーの確認を!
突然エコキュートのリモコンがつかなくなっても、「お湯が出る」のであればパニックになる必要はありません。
- まずは「節電モード」を疑い、画面をタッチする
- エコキュート専用ブレーカーを一度切り、再起動してみる
- 直るまでは、火傷に注意しながら蛇口からお湯を使う
- 直らなければ、設置業者かメーカー窓口に修理を依頼する
- 10年以上使っているなら、本体の買い替えも検討する
急なトラブルでご不便かとは思いますが、まずはこの手順に沿って落ち着いて行動してください。無事に暖かいお風呂に入れるよう、一刻も早い復旧を願っております。

