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エコキュート配管から白いカスが出てくる?考えられる原因と対応策

「お風呂を沸かしたときに白いカスのようなものが浮いていることがあり心配している」

 

ある日浴槽のお湯を見てみたら、得体の知れない浮遊物が浮いていた経験をされた方もいらっしゃるかもしれません。

 

とくにエコキュートを長期間使用しているご家庭では、上記のような場面に遭遇することもあります。

 

とはいえ浮遊物自体は無害であり、適切に対処すれば発生を食い止めることも可能です。

 

この記事ではエコキュートのお湯はり時に白いカスが出る原因と、それを食い止めるための具体的な対策についてご紹介します。

 

 

エコキュートでお湯はりしたときに白いカスが出てくる原因

 

浴槽のお湯の中に白いカスのようなものが浮いていたら驚いてしまいますよね。

 

エコキュートを設置しているご家庭で、お湯はり時に白い浮遊物が出る場合は以下のような原因が考えられます。

 

  • 貯湯タンクの底に不純物が沈殿している
  • 追い焚き配管内に皮脂汚れや入浴剤が溜まっている
  • 浴槽のお湯の中に空気中の埃(繊維質なもの)が混ざっている

 

ここからは上記3点についてくわしい内容をまとめているので、原因を知りたい方はぜひチェックしてみてください。

 

 

貯湯タンクの底に不純物が沈殿している

 

エコキュートの配管から出てくるお湯に白い浮遊物が混ざっている場合、水道水にほんのわずかに含まれる不純物の可能性があります。

 

水道水の中に含まれる不純物といえは塩素(カルキ)やミネラル成分などが代表的ですが、稀に水道配管の接続に用いられるシール材が老朽化して混入することもあるのです。

※飲用しても健康に害はありません。

参照:水道水へのシールコートの剥離と思われる白い異物の混入について – 企業局からのお知らせ | 奈良市企業局 (h2o.nara.nara.jp)

 

そのため水道水(お湯)を貯めておくエコキュートの貯湯タンクの底には、長く使用するにつれて不純物が必然的に溜まってしまいます。

 

エコキュートの貯湯タンクの底に堆積した不純物がなんらかの拍子で巻きあがり、お風呂の配管に送られるお湯(タンク内の上の方にあるお湯)に混ざってしまうこともないとは言い切れません。

 

ちなみに井戸水を使用しているご家庭についてもタンク底に不純物が溜まりやすいケースがあるので、どちらの水を使っていたとしても定期的な水抜き作業が必要になります。

 

 

追い焚き配管内に皮脂汚れや入浴剤が溜まっている

 

追い焚き配管から出てきたお湯の中に白い浮遊物が混ざっている場合、皮脂汚れや入浴剤の成分が固まったものかもしれません。

 

追い焚き配管は人が入った浴槽のお湯が循環・加熱される仕組みになっているので、日々の入浴によってどうしても湯垢が溜まってしまうのです。

 

配管内の壁に湯垢が一定以上溜まると、水流によって表面部分が削り取られてお湯と一緒に出てくることもあります。

 

なお皮脂汚れや入浴剤は白っぽいカスとなって出てくる場合が多いですが、たまに黒く変色した状態で排出されることもあります。

 

 

浴槽のお湯の中に空気中の埃(繊維質なもの)が混ざっている

 

浴槽の中の浮遊物を手に取ったときに繊維質であれば、布製品から出たホコリである可能性が高いでしょう。

 

とくに浴室乾燥機がついていて、洗濯物を浴室内で干す場合があるなら浴槽内に細かなホコリが落ちていても不思議ではありません。

 

ホコリが残ったままの浴槽にお湯はりをして追い焚きをした場合は、布製品の繊維が追い焚き配管の中を通過して壁面(皮脂汚れなどで引っ付きやすい状態のところ)に溜まることも考えられます。

 

そうしてある程度繊維が溜まったタイミングで壁から剥がれたホコリが、白い浮遊物となってお湯に混ざることはなんら不思議ではないのです。

 

 

エコキュートの配管から白いカスが出るときの対応策

 

ここまででエコキュートのお湯はり時に混ざる白いカスの正体は、おもに3つ(水道水の不純物・湯垢・衣類の繊維など)の可能性が高いことをお伝えしました。

 

お湯の中に白い浮遊物を発生させる上記3つの原因を解消するには、以下のような対策が必要です。

 

  • 定期的に貯湯タンクの水抜きを行う
  • 定期的に追い焚き配管のメンテナンスを行う
  • 1日以上浴槽のお湯を放置しない

 

ここからは上記3つの対策の中身を解説するので、お湯に白いカスが混ざらないようにしたい方はぜひ最後までチェックしてみてください。

 

 

定期的に貯湯タンクの水抜きを行う

 

エコキュートの貯湯タンク内の不純物を除去するには、定期的な水抜き作業が重要です。

 

不純物は貯湯タンクの底に沈んでおり、新しい水が入ってきても流されることはないため、タンク下部についている排水栓を抜いて水を出し切らないと除去できないからです。

 

なお貯湯タンクの水を抜きたいときは、以下のような手順で行います。

  1. 給水用の配管の止水栓を閉じる
  2. 逃がし弁を開ける
  3. 排水栓を開ける(タンク内の水が出切るまで放置)
  4. 排水栓を閉じる
  5. 給水用の配管の止水栓を開ける
  6. 逃がし弁を閉じる

※水抜き方法はエコキュートのメーカーごとに細かい内容は異なるため、取扱説明書を読んで水抜きを行ってください。

 

白い汚れが気にならない場合でも、年に2・3回程度(4~6ヵ月に1度)はタンク内の水をすべて抜いてメンテナンスを行うことをおすすめします。

 

 

定期的に追い焚き配管のメンテナンス(洗浄)を行う

 

浴槽のお湯に浮いている浮遊物が追い焚き配管内の湯垢である場合は、定期的に配管洗浄を行うことで汚れの排出を軽減することが可能です。

 

汚れが気になるときはその都度配管用洗浄剤(ジャバ1つ穴用など)を使ってお手入れし、年に1度はプロの総事業者に風呂釜洗浄を頼むことをおすすめします。

 

洗浄剤がない場合でも、入浴後にお湯を全部排水してから足し湯を行うことで配管をすすぐこともできます。

(ただしお湯を余分に消費してしまう点にはご注意ください)

 

なおエコキュートの機種によっては配管の自動洗浄機能が付いたものもあるので、説明書を読みながらうまく活用してください。

 

 

1日以上浴槽のお湯を放置しない

 

家族全員の入浴が終わったら、その日のうちに浴槽のお湯を捨ててしまいましょう。

 

浴槽のお湯は長く放置すればするほど空気中のホコリやちりを含んでしまうため、なるべく1晩で入れ替えるのが得策です。

 

お風呂のお湯を抜いた後は皮脂汚れやホコリが残らないように、シャワーで浴槽の壁を洗い流してください。

 

浴室乾燥機付きのご家庭で洗濯物をお風呂場で干している場合には、お湯はりの前にもシャワーで入念に浴槽を洗うことをおすすめします。

 

 

まとめ

 

この記事ではエコキュートでお湯はりしたときに現れる白いカスの正体と、それを発生させないための工夫についてご紹介しました。

 

エコキュートを設置しているご家庭の場合、白い浮遊物の正体は水道水に含まれる不純物・湯垢(皮脂や入浴剤など)・布製品から落ちた繊維質のホコリなどである可能性が高いでしょう。

 

そのため白いゴミがお湯に混ざるのを食い止めるには、定期的な貯湯タンクの水抜きや追い焚き配管の洗浄が欠かせません。

 

くわえて布製品のホコリが浴槽内に残らないように、入浴前と入浴後にシャワーで浴槽をしっかり洗い流すことも重要です。

 

白いカスは身体に害があるものではありませんが、せっかく洗った身体に汚れが付着するのは気分が良いものではないため、できる限り混入を防げるように対策を行ってください。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

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