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エコジョーズとエコキュートの違いは?5つの角度から比較

「エコキュート」と「エコジョーズ」の違い

 

「エコジョーズ」や「エコキュート」という単語を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

 

2つとも給湯器、かつ名前も似ているので違いが分かりにくいですよね。

 

給湯器という同じジャンルではありますが、2つの商品はまったく異なる仕組みでお湯を沸かしています。

 

この記事ではエコジョーズについてのカンタンな解説と、エコキュートとの違いについてまとめているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

 

 

 

エコジョーズは少ないガスでお湯を沸かす給湯器エコジョーズ写真

画像引用元:エコジョーズ(省エネ高効率給湯器) | 日本ガス協会 (gas.or.jp)

 

『エコジョーズ』とは、従来のガス給湯器と比べて少ないガス量で効率的にお湯を沸かせるガス給湯器のことを指す愛称です。
(正式には潜熱回収型ガス給湯器)

 

現在エコジョーズのおもなメーカーは以下の4社です。

 

・ノーリツ
・リンナイ
・パロマ
・パーパス

 

ここからはエコジョーズの仕組みと特長についてカンタンに解説します。

 

 

エコジョーズの仕組み

エコジョーズの仕組み

画像引用元:ガス温水機器(エコジョーズ / スタンダードタイプ) / エコジョーズとは|東京ガス (tokyo-gas.co.jp)

 

エコジョーズ(潜熱回収型ガス給湯器)は、従来ムダになっていた排気熱(200℃)を再利用してお湯を沸かす仕組みになっています。

 

取り込まれた水はまず初めに排気熱で温められながら配管の中を進み、最後にガス火で直接加熱される仕組みです。

 

つまり1回ガスを燃焼させると、排気熱と直接加熱による2回にわたって温度を上昇させられるので、従来型よりも少ないガスの量でお湯を沸かせます。

 

 

エコジョーズの特長

・今まで捨てられていた排気熱(約200℃)を再利用
・熱効率が約15%アップ※
・ガス使用量を約13%カット※
・CO?排出量が約13%カット※

※従来型のガス給湯器と比べた場合。機種により変動あり。

 

エコジョーズでは排気熱を再利用することで熱効率が上がるため、ガスの使用量と燃焼時のCO₂排出量を削減できます。

 

お財布にもやさしいのはもちろん、環境にもやさしい給湯器として人気です。

 

年間100万台近くの出荷があり、現在設置されているガス給湯器の主流となっています。

 

 

 

エコジョーズとエコキュートの違いとは?

エコジョーズとエコキュートの違いとは?

 

ここまでエコジョーズについて解説してきましたが、似た名前のエコキュート(ヒートポンプ式の電気給湯器)も人気を博しています。

 

どちらもエコが名前についていて混同してしまいがちですが、実は中身はまったく別物です。

 

それではどのような点が異なるのか、5つの観点から違いをご紹介します。

 

 

 

価格で比較

エコジョーズ エコキュート
給湯専用タイプ 約4.6~23万円 給湯専用タイプ 約14.5~36.3万円
オートタイプ 約6.1~26.2万円 オートタイプ 約16.1~28.9万円
フルオートタイプ 約7~46万円 フルオートタイプ 約17~100万円

※参照:【価格.com】エコジョーズ | 通販・価格比較・製品情報 (kakaku.com)【価格.com】エコキュート | 通販・価格比較・製品情報 (kakaku.com)

※2021年9月時点の価格

 

2つの給湯器を比べると、エコジョーズの方がお得な値段で手に入ります。

 

 

貯湯タンク容量で比較

エコジョーズ

エコキュート

 

貯湯タンクなし
(瞬間式湯沸かし器)

 

~300L未満

1~2人家族むけ

300~370L未満

2~3人家族向け

370~460L未満

3~5人家族向け

460~550L未満

4~7人家族向け

550L以上

7~8人家族向け

※参照:【価格.com】エコジョーズ | 通販・価格比較・製品情報 (kakaku.com)【価格.com】エコキュート | 通販・価格比較・製品情報 (kakaku.com)

 

好きな時に好きな分だけお湯を沸かすエコジョーズは貯湯タンクがついていません。

 

一方、エコキュートには電気料金が安い夜間に沸かしておいたお湯を貯めておくために貯湯タンクがついています。

 

どちらも長所・短所がありますが、貯湯タンクがあると災害時の生活用水を確保できるので、もしもの時は大変重宝するはずです。

 

 

 

耐用年数(寿命)で比較

エコジョーズ

エコキュート

約10年

約10~15年

 

2つの商品とも、平均的な耐用年数は約10年です。

 

エコジョーズは内部が高温になるため故障しやすいので、耐用年数よりも前に故障や交換が必要になることもあります。

 

エコキュートも耐用年数は10年程ですが、定期的にメンテナンスをすることでより長く使うことも可能です。

 

デメリットで比較

エコジョーズ

エコキュート

・内部が高温になるため故障しやすい

中和器の交換が10年に1回必要(自費)

・ドレン水排出用の配管工事が必要

・ガスの供給が止まると使用できない

・初期費用が高い

・お湯切れをすることがある

・お湯は直接飲用に適さない

・停電時には使用できない

・低周波を発生させるため人によっては不快に感じることもある

 

エコジョーズはガス火でお湯を沸かす仕組みなのですが、その過程で硫黄酸化物や二酸化炭素などが溶けた結露水(ドレン水)が出来てしまいます。

 

ドレン水は酸性の液体なのでそのまま下水に流せず、中和器(炭酸カルシウム)で中和してから流す必要があるので、専用の配管工事と10年ごとの中和器の自費交換が必要です。

 

対してエコキュートは初期費用が高く、人によっては低周波が気になる場合もありますが、空気を汚すことがありません。

 

 

メリットで比較

エコジョーズ

エコキュート

・初期費用が比較的安い

・瞬間式だからお湯切れしない

・貯湯タンクがなくてコンパクト

・給湯にかかるガス代が従来のものと比べて安くなる

・電気料金の安い夜間にお湯を沸かすため節電できる

・種類が豊富で家庭にあった機能・サイズを選びやすい

・空気を汚さないから環境にやさしい

災害時に貯湯タンクの中身を生活用水として使える

 

エコジョーズの魅力はコンパクトで、初期費用も比較的安く抑えられるのが魅力です。

 

対してエコキュートは初期費用こそかかりますが、毎月のランニングコストは安く、貯湯タンクにお湯を貯めておくことで災害時にも役に立ちます。

 

 

とくに近年は災害が多くなってきているので、もしもの時の備えもかねてエコキュートを設置する選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

まとめ

 

この記事ではエコジョーズとエコキュートの違いについて解説しました。

 

どちらの商品にも長所と短所があることがお分かりいただけたでしょうか。

 

2つの給湯器のうちどちらを設置するか迷っている方には、この記事で説明した違いを参考にして、ご自分にあった給湯器を選んで頂ければ幸いです。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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