電気温水器とエコキュートの違いは?ランニングコストに差が出る理由
「電気温水器とエコキュートはどちらも電気でお湯を沸かす給湯器だから、仕組みや電気代も同じくらいなのかな」
給湯器かつ動力が同じである電気温水器とエコキュートの違いは、一般的にはあまり知られていないかもしれません。
でも両者の間にはいくつもの違いがあり、どちらを設置するかによってランニングコストに大きな違いが出ます。
この記事では電気温水器とエコキュートの具体的な違いと、各地域ごとのランニングコストの目安についてご紹介します。
電気温水器とエコキュートの違いとは?5つの角度から解説
電気温水器とエコキュートはどちらも電気でお湯を沸かす給湯器ですが、2つの間には具体的にどんな違いがあるのでしょうか。
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ここからは上記5つの観点に沿って、電気温水器とエコキュートは何が違うのかを深堀していきます。
電気給湯器の購入を検討中の方は、ぜひ最後までチェックしてください。
お湯を沸かす仕組みの違い
電気温水器 |
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エコキュート |
|
電気温水器とエコキュートのお湯を沸かす仕組みの違いは、上の表のとおりです。
電気温水器が熱を生み出す動力は「電気のみ」なのに対して、エコキュートは空気中の熱を使うことができるため「空気と電気」が動力になっています。
つまり同じ量の水を同じ温度に温める場合、エコキュートの方が必要な電気量は少なくて済むのです。
設置にかかる初期費用の違い
電気温水器 |
本体価格 |
370L:約12.5万~約37.1万円 460L:約13.5万~約46.2万円 550L:約15.4万~約33.1万円 |
設置費用 |
新規設置:約8~10万円 本体交換:約7万円~10万円 |
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エコキュート |
本体価格 |
370L:約15.7万~約44.9万円 460L:約17.4万~約47.3万円 550L:約19.5万~約50.8万円 |
設置費用 |
新規設置:約21万~35万円 本体交換:約7万~10万円 |
※2021年9月時点/価格.comにて確認
電気温水器とエコキュートの初期費用(本体価格+工事費用)の違いは、上の表のとおりです。
どちらも機能の範囲(給湯専用~フルオートなど)によって価格帯は異なりますが、電気温水器の方が平均価格は低い傾向があります。
ちなみに大きく差が出るのは設置費用で、エコキュートの方が基礎工事・水道工事・電気工事などが必要になるため、新規工事の際はまとまった金額が必要です。
平均的な耐用年数(寿命)の違い
電気温水器 |
約15年(約10~20年) |
エコキュート |
約10年(~約15年) ※ヒートポンプユニット:約5~15年 ※貯湯タンクユニット:約10~15年 |
電気温水器とエコキュートの平均的な耐用年数(寿命)の違いは、上の表のとおりです。
電気温水器の方が比較的長く使えることが多いですが、エコキュートはまだ発売からそれほど経っていないため「情報が集まりきっていない+これから改良が進んで寿命が伸びる可能性がある」と言えます。
どちらにせよ、定期的なメンテナンスをすることでより長い期間使うことができるでしょう。
設置に必要なスペースの違い
電気温水器 |
横幅と奥行がそれぞれ1mくらいのスペース |
エコキュート |
横幅が2m~3mくらい、奥行が1mくらいのスペース |
電気温水器とエコキュートの設置に必要なスペースの違いは、上の表のとおりです。
電気温水器は本体(貯湯ユニット)のみの設置なので省スペースで済みますが、エコキュートはヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットの両方の設置が必要なので、より広いスペースが必要になります。
とくにエコキュートの設置を検討している場合は、事前に設置に十分なスペースがあるか確認しておきましょう。
1ヵ月あたりの電気代の違い
電気温水器 |
月間:約6,500~10,500円 (年間:約78,000~126,000円) |
エコキュート |
月間:約900~2,700円 (年間:約10,800~32,400円) |
電気温水器とエコキュートのランニングコスト(電気代)の違いは、上の表のとおりです。
動力が電力のみの電気温水器と比べて、空気の熱と電力でお湯を沸かすエコキュートは月々の電気代が大幅に節約できます。
ちなみに外気温が高いほど空気の熱が集まりやすいことに加え、給水される水温も比較的高くなる温暖な地域の方が電気代は安くなるケースが大半です。
次の見出しでは電気温水器とエコキュートについて、地域ごとにかかる電気代の目安をご紹介します。
地域別の電気温水器・エコキュートのランニングコスト一覧
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期間 |
電気温水器 |
エコキュート |
北海道電力エリア |
月間 |
約9,000円 |
約2,700円 |
年間 |
約108,000円 |
約32,400円 |
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東北電力エリア |
月間 |
約6,700円 |
約1,800円 |
年間 |
約80,400円 |
約21,600円 |
|
北陸電力エリア |
月間 |
約6,900円 |
約1,700円 |
年間 |
約82,800円 |
約20,400円 |
|
東京電力エリア |
月間 |
約8,500円 |
約2,000円 |
年間 |
約102,000円 |
約24,000円 |
|
中部電力エリア |
月間 |
約8,300円 |
約2,000円 |
年間 |
約99,600円 |
約24,000円 |
|
関西電力エリア |
月間 |
約7,200円 |
約1,700円 |
年間 |
約86,400円 |
約20,400円 |
|
中国電力エリア |
月間 |
約7,600円 |
約1,900円 |
年間 |
約91,200円 |
約22,800円 |
|
四国電力エリア |
月間 |
約10,500円 |
約2,400円 |
年間 |
約126,000円 |
約28,800円 |
|
九州電力エリア |
月間 |
約6,500円 |
約1,500円 |
年間 |
約78,000円 |
約18,000円 |
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沖縄電力エリア |
月間 |
情報なし |
約900円 |
年間 |
約10,800円 |
参照:低ランニングコスト | 特長 | エコキュート | 給湯・暖房 | Panasonic
上の表は各電力会社のエリアごとに、電気温水器とエコキュートのランニングコスト(月間・年間)がどのくらいかかるのかをまとめています。
前の見出しでご紹介した通り、寒冷な地域よりも温暖な地域の方がより安い電気代でお湯を沸かすことが可能です。
ちなみにもっとも価格差が大きいのは四国電力エリアで、電気温水器が月平均10,500円ほどかかるのに対し、エコキュートは月平均2,400円(電気温水器の1/4以下)ほどの料金しかかかりません。
まとめ
この記事では電気温水器とエコキュートの具体的な違いと、各地域ごとのランニングコストの目安についてご紹介しました。
一見同じように思える電気温水器とエコキュートですが、実際には多くの違いが存在することをお分かりいただけたでしょうか。
初期費用は電気温水器の方が安く済むかもしれませんが、毎月の電気代はエコキュートの方が大幅に安い価格で済みます。
どちらの給湯器を設置するか検討中の方は、2つの給湯器の違い・特徴をしっかり確認して、ご自宅に合った給湯器を選んでください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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